パート看護師の面接対策|聞かれやすい質問と回答例を紹介します!

  • パート看護師の場合に聞かれやすい質問ってあるの?
  • 面接官に良い印象をもたれる回答方法を知りたい
  • 看護師の面接ではどんな質問をされるんだろう

就職活動において、いちばん不安に感じるのが面接ではないでしょうか。

私は今までに5回の転職経験(その内の2回はパート転職)があり、その度に面接も受けてきました。

広い会議室に面接官が5人もいるような緊張感MAXの面接もあれば、1対1の雑談のような面接もあり、本当に様々でした。

就職先の施設規模や面接を誰が7担当するかによっても違いますが、一般的に規模の大きい施設ほど面接に力を入れており、面接官の質も高い傾向があります。

一方で規模の小さい施設では、悪く言えば適当、良く言えばざっくばらんな面接が多い印象です。

そして正職員よりもパートの方が面接時間が短くて質問内容が簡単であり、経歴や看護観よりは即戦力となるか、どのような勤務条件で働いてくれるのかが重視されがちです。

ハナ☆ハナ

正職員と比べると、採用の評価基準はゆるい傾向があります

とはいえ、実際には面接を受けてみないと分からない部分も多いので、基本的な面接対策は必要です。

この記事では、看護師の採用面接においてパート看護師が聞かれやすい質問内容を中心に、その回答についても紹介していきます。

目次

パート看護師が面接で聞かれやすい質問

採用側としてはパートには即戦力となり、正職員だけでは賄えない部分をサポートしてくれることを期待しています。

採用側にとってのメリットは、正社員に比べるとパートは時間単価が低いため人件費を抑えられることであり、責任の重い業務は正職員が担いパートにはかんたんな業務を任せるなど、雇用形態によって報酬も仕事内容も異なります。

パート雇用を希望するなら、このような採用側の意図と自分が求められている役割を理解したうえで面接に臨むことにより、質問にも回答しやすくなるでしょう。

パート看護師が面接で聞かれやすい質問
  • 希望する勤務条件
  • ブランクがある場合の理由
  • 契約日以外の勤務は可能か
  • 夜勤や残業はできるか
  • 子どもが病気になったときの対応
  • パート勤務を希望する理由
  • 家族は仕事に理解を示しているか
  • 希望する勤務条件

希望する勤務条件

面接官

働くうえで希望する条件はありますか?

志願者

子どもが中学生になるまでは、平日は9時から16時までの勤務にさせていただきたいと思っています。土日は夫の仕事が休みなので、早出や遅出の勤務が可能です。

勤務条件はきちんと伝えておかないと、入職後のミスマッチの原因となるので注意が必要です。

しかし募集要項に記載されている条件なのに「早出・遅出はできません」「夜勤はしたくないので日勤のみにしてください」では採用されるのは難しいでしょう。

まずは提示されている条件は許容できることを前提とし、そのうえで細かい部分については交渉してみるのはアリです。

ブランクがある場合の理由

面接官

前の職場を退職されてからの3年間は何をされていたのですか

志願者

前職は出産を機に退職し、その後の3年間は育児に専念していました。入れる保育園が見つかり、家族の協力体制も整いましたので復職することを決めました。

面接官はブランクの理由が今後の勤務に影響するかを知りたいと思っています。

ブランクの理由が育児や介護、病気などの場合、今後仕事をするうえで影響する可能性があるなら、そのときにどのように対応するのかを伝えておきましょう。

職場に対する不満が理由で退職した場合にそのままを正直に伝えると「働く意欲が乏しい」と判断されかねないので、「キャリアアップのため」など前向きな表現に言い換えましょう。

契約日以外の勤務は可能か

面接官

急な勤務変更をお願いすることはできますか。

志願者

親の介護があるので、〇曜日と〇曜日の勤務は難しいですが、それ以外の曜日はできる限り対応させていただきます。

パートは勤務できる時間帯や曜日などが契約で決まっており、家庭の事情で勤務変更が難しいケースも多いため、状況に応じて柔軟に対応してくれると、職場としてはとてもありがたいことです。

とはいえ、採用されたくて無理な条件を受け入れると後のトラブルの原因やしんどい働き方になるので、自分の状況を説明したうえで対応できる条件のみ伝えるようにしましょう。

夜勤や残業はできるか

面接官

夜勤や残業をお願いすることはできますか。

志願者

子どもが小さいので夜勤はできませんが、保育所で〇時までは預かってもらえるので、〇時までの残業でしたら対応できます。

面接官は対応できる夜勤回数や残業時間を確認するとともに、もしもの場合の許容範囲を知りたいと考えています。

あいまいな回答だと採用後に想像以上に夜勤や残業を求められかねないので、対応できる回数や時間は明確に伝えることが大事です。

できない理由をきちんと説明しつつもできることは対応するという姿勢をみせ、また実際にどのくらいの頻度でお願いされる可能性があるのかを確認しておくと良いでしょう。

子どもが病気になったときの対応

面接官

子どもさんが病気のときに預けられる人はいますか

志願者

夫や私の両親、病児保育など頼る先はいくつか確保していますが、難しいときもあるかもしれません。
もしお休みをいただいた場合、他の日に振り替えて出勤することも考えています。

採用側ととしては「子どもが病気であろうと仕事を優先すべき」と考えているわけではありません。

しかし当たり前のように度々休まれてしまうと業務に支障が出たり、他のスタッフの不満につながってしまいます。

子どもが病気になったときの対応について家族でしっかり考えておき、その対応策をきちんと伝えれば採用側も安心できるでしょう。

パート勤務を希望する理由

面接官

なぜ正職員ではなくパートを希望されたのですか。

志願者

子どもが中学生になるまでは家庭を優先して働きたいので、パート勤務を希望します。
以降の働き方については、そのときの状況にもよりますが正職員としてフルタイムで働くことも考えています。

職場によっては、本当は正職員を雇いたいものの志望者がないため、パートで補っていることも少なくありません。

今は無理でも将来的に正職員になりたいと考えているならその意向を伝えておくのも良いですが、雇う側に「正職員候補」として過度な期待をもたれかねません。

職場の環境を見てから今後の働き方を考えるつもりなら、最初は何も言わずにパートとして勤務する方が無難でしょう。

家族は仕事に理解を示しているか

面接官

ご家族は仕事に理解を示していますか。

志願者

家族は私が働くことに理解を示しており、できるかぎり協力すると言ってくれています。
土日は夫の仕事が休みなので、家事や育児を任せて私は働くことできる体制ができています。

採用側は志望者の家族が働くことに理解を示し、安心して働ける環境が整っていることを知りたいと思っています。

家族の協力がないとしんどい働き方になったり、長く働き続けることが難しくなってしまうため、安定して働くことができる環境であることをアピールすることが大事です。

希望する勤務条件

面接官

希望の勤務日数や曜日、時間帯がありますか。

志願者

子どもを保育園に預けてからお迎えの時間までのあいだで働きたいと思っていますので、平日の9時から16時までの勤務を希望します。

勤務できる日数や曜日、時間は明確に伝えてください。

そのうえで「週3日しか働けない」といった限定的な言い方ではなく「毎週は無理ですが、事前に相談いただいたら週4日も検討します」と可能な範囲で幅をもたせておくと、相手も交渉しやすくなるでしょう。

スタッフの急な病気や退職などで一時的に人手不足となることや、自分自身もなにかしらの理由で休むこともあります。

お互い様という気持ちで協力する姿勢をみせることで、自分が希望する勤務条件も受け入れてもらいやすくなります。

すべての看護師が面接で聞かれやすい質問

パートに限らず、正職員・パートの看護師に共通して聞かれやすい質問についても紹介します。

聞かれやすい質問を一通り把握しておき、事前に回答方法のイメージトレーニングを行っておくと、面接当日の緊張も緩和できます。

志望先を選ぶ際には待遇面などの雇用条件ばかりに目が行きがちになり、その施設の方針や理念などは意識していない人が多いですが、面接で聞かれることもありますので特色について把握しておきましょう。

私の経験上では、パートの方が正職員よりも面接時の緊張感は少なかったですが、どんな状況でも気を緩めず、丁寧に回答できるように準備しておきましょう。

すべての看護師が面接で聞かれやすい質問
  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 転職・前職の退職理由
  • 職歴やスキル
  • 何か質問はあるか

自己紹介

自己紹介は面接で最初に聞かれる質問なので、第一印象に大きく影響します。

名前と職歴、志望理由を簡潔に30秒程度で伝えましょう。

職歴や志望動機はあとから詳しく聞かれるかもしれませんが、自己紹介の時点ではサラッとでOKです。

ハナ☆ハナ

かんたんな自己PRも付け加えても良いですよ

【回答例】
○○ ○○と申します。本日は貴重な時間をいただき、ありがとうございます。
私は○○看護専門学校卒業後、総合病院や訪問看護ステーションに勤務し、約10年間の実務経験を積む中で地域医療に興味をもつようになりました。
訪問診療などの在宅医療に熱心に取り組まれている貴院を知り、私の訪問看護師としての経験も活かせると考え、今回応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

志望動機

志望動機では、志望先の方針や理念、サービス内容を織り交ぜながら、自分の経歴やスキルを活かしてどのような貢献ができるのかを伝えましょう。

給与などの待遇面が良いことが志望動機でも、正直に言うと「待遇面しか見ていない」と思われかねないので、あえて言うのは控えておきます。

ハナ☆ハナ

志望先の特徴を理解していることをアピールできると好印象です

【回答例】
貴院を志望した理由は、患者さんの在宅生活を看護ケアを含め、多方面からサポートできると考えたためです。
病院に勤めていたときは、退院後の生活に不安を抱えたまま在宅に戻る患者さんや家族のことがとても気がかりでした。
また訪問看護ステーションでは、地域の医療・福祉サービスとの連携が難しく、もどかしさを感じながら働いていました。
貴院では訪問診療・訪問看護・訪問介護・居宅介護支援事業所など、様々な在宅サービスに取り組まれており、地域からの信頼も厚いと伺っております。
看護師の立場から患者さんが安心して過ごせる在宅生活を支援できると考え、貴院を志望いたしました。

転職・前職の退職理由

雇用する側としては、長く勤務してくれる人を採用したいと考えているので、転職・前職の退職理由はとても気になります。

退職理由を伝える際には、前の職場の悪口にならないように「人間関係が悪かった」「サービス残業を強いられた」などネガティブな理由であっても、正直に伝えるのではなく「スキルアップのため」などポジティブな表現で伝えることを意識しましょう。

長く働く意思があることをきちんと伝え、「同じようなことがあればまた辞めるのではないか」と思われないことが大事です。

【回答例】
今の職場の病院は地域の医療機関との連携がとれておらず、退院する患者さんが不安を抱えたまま在宅に戻る姿を見ながら、もどかしい思いを抱えていました。
現状をなんとか改善したいと思い、地域連携室への働きかけなどを行ってきましたが力及ばずでした。
自分の目指す看護を実現したいと考え、地域医療に熱心に取り組まれている貴院への転職を志望した次第です。

職歴やスキル

中途採用では即戦力として期待されることが多いため、自分の経験やスキルに適した職場を選ぶことはもちろんですが、それを志望先で活かせることをしっかりアピールすることが重要です。

職歴は時系列で伝え、すべての経歴を説明する必要はないので、ターニングポイントとなった部分をピックアップすると分かりやすいでしょう。

経歴が豊富だと伝えることが多くなり長々と話してしまいがちなので、ポイントを絞って簡潔にまとめるようにしてください。

【回答例】
私は総合病院で基本的な看護スキルを身につけ多くの症例を経験し、訪問看護ステーションでは在宅医療を含め在宅生活のサポート全般について学んできました。
さらなるキャリアアップを目指したいと思うようになり、これまでの経験とスキルを活かすことができる貴院への転職を志願しました。

何か質問はあるか

面接の最後には志願者に対して質問がないかを確認されます。

「特にない」と回答すると積極性がないと思われてしまうので、3つくらいは質問を考えておいてください。

待遇面などの勤務条件のみにならないように、入職前の準備や仕事内容、研修などについても質問すると良いでしょう。

事前に調べれば分かることを丸投げするような質問は絶対にNGです。
「HPを拝見しましたが、○○の部分について詳細にお伺いさせてください」など、自分で情報収集したうえでのさらに知りたい質問であれば問題ありません。

質問に答えるときのポイント

質問に対する回答のポイントを押えておくことで、面接時の印象がグッと良くなります。

質問に答えるときのポイント
  • 一貫性のある回答をする
  • 最初に結論を伝える
  • ネガティブなこともポジティブに転換する
  • 待遇面などの勤務条件ばかり聞かない

一貫性のある回答をする

まずは履歴書の内容を把握しておくことが大事です。

自分が書いた履歴書なのに、緊張のあまり志望動機や本人希望欄などの内容を忘れてしまうことが意外とあります。

面接官は履歴書を見ながら質問するので、履歴書の記載内容と面接での回答がちぐはぐだと不信感をもたれてしまします。

履歴書は必ずコピーをとっておき、面接までに繰り返し読むことで、質問に対して一貫性のある回答ができる状態になっておきましょう。

ハナ☆ハナ

嘘ついたり見栄を張らずに正直に回答してくださいね

最初に結論を伝える

質問に回答するときは最初に結論を簡潔に伝え、その後に結論に至った具体的な説明をします。

結論を先に伝えることで話の要点を相手がすぐに理解でき、ダラダラとまとまりのない話になるのを防げます。

限られた時間内で簡潔に分かりやすく必要なことを伝えるのは、申し送りなどでも活かせる能力なので、看護師としての評価も上がるでしょう。

あれもこれも伝えなればと焦ってしまいがちですが、情報量が多いと必要な部分が埋もれてしまうので注意してください。

ネガティブなこともポジティブに転換する

「転職・前職の退職理由」の部分でもお伝えしましたが、ネガティブなこともポジティブな表現に転換することが大事です。

辛くてしんどかった経験を伝えても構いませんが、ネガティブな話に終始してしまうと「文句ばかり言っている」と捉えられかねません。

その経験を踏まえて前向きに取り組んでいる姿勢を見せることができれば、面接官への印象も良くなるでしょう。

看護師は人間関係や働き方において常にネガティブな環境にさらされているだけに、ポジティブな思考ができる人が求められます

待遇面などの勤務条件ばかり聞かない

働くうえで待遇面などの勤務条件はとても重要なので、入職してから「最初に聞いた話と違う!」というトラブルを避けるためにもきちんと確認しておくことが必要です。

とはいえ待遇面のことばかりを聞いていると「お金だけが目的なのか」と印象が悪くなってしまいます。

職場に求める条件や要望が多過ぎると、仕事に対する意欲がないのでは?と思われてしまうので、勤務条件だけでなく仕事内容などについてもバランスよく聞くようにしてください。

ハナ☆ハナ

勤務条件は聞きづらい部分なので、転職サイトを利用して条件交渉についてはすべてお任せしてしまうのもアリです

まとめ

いくら面接対策を講じていても、実際の面接では思いがけない質問をされるかもしれません。

すぐに回答できなければ、急いで答えようとせず「少し考えさせてください」と伝えて、ゆっくり考えればOKです。

きちんと考えて丁寧に回答する姿勢は、真面目な人と捉えられて高評価です。

今回紹介した質問内容をきちんと回答できるようにしておけば、他の質問が出たときにも応用して回答できるので、ぜひ活用してくださいね。

パート看護師が面接で聞かれやすい質問
  • 希望する勤務条件
  • ブランクがある場合の理由
  • 契約日以外の勤務は可能か
  • 夜勤や残業はできるか
  • 子どもが病気になったときの対応
  • パート勤務を希望する理由
  • 家族は仕事に理解を示しているか
  • 希望する勤務条件
すべての看護師が面接で聞かれやすい質問
  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 転職・前職の退職理由
  • 職歴やスキル
  • 何か質問はあるか
ハナ☆ハナ

面接はとても緊張する場面ではありますが、ポイントを押えた面接対策をしっかり行いましょう!

他にも就職活動において心配になる、面接時の服装や履歴書の書き方などについても解説していますので参考にしてくださいね。

内部リンク:履歴書の書き方

内部リンク:面接時の服装

 

 

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