「毎日きちんと歯磨きしているのに歯が黄ばんできた」と感じることはありませんか。
歯のケアをしていても、飲食物による色素沈着やタバコのヤニ、加齢などが原因で歯は黄ばんできます。
歯の黄ばみや歯垢の付着など、口元の印象は見ため年齢に影響し、白くて綺麗な歯の人は若々しくて清潔感があり好印象をもたれます。
歯を白くするための方法として、まずホワイトニング歯磨きを考える人が多いのではないでしょうか。
しかしホワイトニング歯磨きで歯の表面の汚れは多少落とせても、加齢による歯の内部(象牙質)の黄ばみはホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでしか落とせません。
- ホームホワイトニング
自分専用のマウスピースにホワイトニンの薬剤を塗布し、装着することで歯を白くする方法 - オフィスホワイトニング
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニング方法
ホームホワイトニングは自分で管理するという手間がありますが、自宅で簡単に行うことができ、加齢で黄色くなってしまった歯も白くできるというメリットがあります。
私はアラフィフという年齢に加えて、コーヒーやチョコレートなどの着色性のある飲食物が好きなことも影響したのか、歯はかなり黄ばんでいました。
ホワイトニング歯磨きでは効果がなかったこともあり、ホームホワイトニングを始めてみたところ、約2週間ほどで効果がみられました!
この記事ではホームホワイトニングのメリットやデメリット、始め方、注意点、私のホームホワイトニング体験などについてお伝えします。
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、自分専用のマウスピースにホワイトニンの薬剤を塗布し、装着することで歯を白くする方法です。
指示された装着時間を守り、装着を毎日継続すると1~2週間で効果が出てきます。
EPARK歯科
歯の色味の指標としてシェードガイドというものがあり、ホームホワイトニングを2週間ほど継続すると、個人差はありますが2~4トーン程度白くなるといわれています。
歯が白くなるのは、ホワイトニングの薬剤に含まれる有効成分(過酸化水素・過酸化尿素)が歯の内部まで浸透し、着色汚れや沈着した黄ばみを分解するためです。
薬機法で規制されている過酸化水素・過酸化尿素が含まれているため、ホームホワイトニングの薬剤は市販では購入できませんが、市販のホワイトニング用品よりも高いホワイトニング効果が期待できます。
個人差はありますが6ヶ月~1年間ほど効果を維持でき、費用は30,000円程度が一般的です。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニング方法です。
薬機法で規制されている高濃度の薬剤を使用するため、ホームホワイトニングよりも歯が白くなるスピードが早く、施術した当日に効果を実感できます。
施術時間は30分~1時間ほどかかり、1~3回の通院を行います。
個人差はありますが効果の持続期間は3~6ヶ月、費用は50,000円程度が一般的です。
即効性があるので、イベントなどの出席で急いで歯を白くしたい場合には最適でしょう。
歯が着色する原因
歯が着色する原因としては、飲食物に含まれる色素や煙草のヤニなどが知られていますが、それ以外に加齢による原因もあります。
「年齢とともに歯が黄色くなってきた」と感じている人は多いのではないでしょうか。
加齢による歯の黄ばみの原因として、以下のようなことがあります。
エナメル質が薄くなる
歯の表面のエナメル質は、歯磨きによる摩耗や食品に含まれる酸で溶かされるため、年齢をとともに徐々に薄くなります。
エナメル質の内側にある象牙質は黄色で、エナメル質が薄くなると象牙質の黄色が透けてしまうために、歯が黄色に見えてしまうのです。
象牙質の黄色味が強くなる
もともと象牙質は黄色ですが、加齢によって黄色味が強くなります。
ホワイトニング歯磨きは歯の表面にしか効果がないため、象牙質の黄色味を改善したい場合は、歯科医院でホワイトニングを行います。
細かい亀裂による色素沈着
加齢とともに歯に細かい亀裂が入ることがあります。
亀裂部分から飲食物の色素が入り込むと、歯が黄色になる原因になってしまいます。
ホームホワイトニングのメリット
- ライフスタイルに合わせて行える
- 長期的に白さを維持できる
- 費用が安い
- 仕上がりが自然
ライフスタイルに合わせて行える
ホームホワイトニングは自分でマウスピースを装着し施術しますが、装着時間は商品によって異なります。
1日30分と短いものから、長いものでは就寝中ずっと装着するなど様々なので、自分のライフスタイルに合った継続しやすいタイプを選びましょう。
長期的に白さを維持できる
色戻りが少ないため、長期的に白さを保つことができます。
個人差はありますが6ヶ月~1年間ほど効果を維持できるので、コスパが良いといえるでしょう。
効果を維持するためにも、定期的なメンテナンスや生活習慣の見直しは必要です。
費用が安い
ホームホワイトニングは自由診療になるため、歯科医院によって費用に差はありますが30,000円程度が一般的です。
最初はマウスピースの作製費と薬剤の購入費用が必要ですが、マウスピースは継続的に使用できるので、以降の追加費用は薬剤のみとなります。
仕上がりが自然
ホームホワイトニングでは低濃度の薬剤を使用しており、歯の内部まで時間をかけてホワイトニングすることにより自然な白さの歯になります。
また歯の表面の着色汚れだけでなく、歯の内部から発生する黄ばみにも効果があります。
薬剤の刺激が少なく、ゆっくりと時間をかけることで、歯へのダメージを抑えることができます。
ホームホワイトニングのデメリット
- 白くなるまでに時間がかかる
- 飲食制限がある
- 虫歯があるとできない
- しみたり痛みが出る場合がある
白くなるまでに時間がかかる
ホームホワイトニングで使用する薬剤は濃度が低いため、歯が白くなるまでに時間がかかります。
少なくとも2週間は毎日、決められた時間と回数を守ってホワイトニングを行う必要があります。
飲食制限がある
ホームホワイトニング後の歯は、一時的なダメージにより着色しやすい状態になっているため、白さが定着するまでの約2週間は着色性の強い飲食物は避けないといけません。
また酸性の飲食物は歯を表面を溶かし着色しやすくするため、ホワイトニング後2~3時間は摂取を控えます。
もちろんマウスピースを装着している間は飲食ができません
虫歯があるとできない
ホワイトニングを行う歯に虫歯があると、歯がしみたり痛みを感じることや、虫歯を悪化させてしまう場合があります。
そのため必ず虫歯の治療を行ってからホワイトニングを開始します。
しみたり痛みが出る場合がある
ホームホワイトニングの薬剤の濃度は、オフィスホワイトニングと比べると濃度が低いものの、しみたり痛みを感じる場合があります。
知覚過敏症の人は特にそのような症状が出やすいので注意が必要です。
ホームホワイトニングの種類
ホームホワイトニングは日中に使用するデイタイプと、夜間に使用するナイトタイプの2種類に分けられます。
ナイトタイプは就寝前にマウスピースを装着し、眠っているあいだにホワイトニングします。
デイタイプは日中にマウスピースを装着しますが、装着時間は30分や2時間など種類によって異なります。
歯ぎしりがある人はナイトタイプだとマウスピースが破損するリスクが高いため、デイタイプの方が良いでしょう。
ホームホワイトニングの始め方
ホームホワイトニングを始めるための具体的な手順についてみていきましょう。
診察と虫歯の治療
歯の状態を診察してもらい、虫歯など治療が必要な箇所がないか確認します。
虫歯があれば治療を行い、歯石や歯垢を除去して歯の表面のクリーニングを行います。
ホワイトニング前後の比較のために、ホワイトニング前の歯の色をシェードガイドでチェックしておきましょう
マウスピース作製
歯全体の型取りをして、自分専用のマウスピースを作製します。
マウスピースが完成したらフィッティングテストを行い、違和感がないか確認します。
マウスピースは使用後に水洗い(お湯は変形の原因になるのでダメ)して、乾燥させてから専用のケースに保管してください。
ホワイトニングの開始
マウスピースの装着方法や薬剤の入れ方、薬剤の保管方法などについて指導を受けたら、ホワイトニングの開始です。
自宅で2週間ほどホワイトニングを行い、まだ理想の白さに到達していなければ追加の薬剤を購入し、ホワイトニングを継続します。
定期的なメンテナンス
歯科医院に3ヶ月おきくらいのペースで通院し、施術後の歯の色を確認してもらいましょう。
色の戻りがみられた場合、再度ホワイトニングを行うことで、白さを維持することができます。
歯のホワイトニングだけでなく、虫歯の有無や歯垢・歯石の除去などを含めた定期的なメンテナンスはきちんと行ってください
ホームホワイトニングの注意点
使用時間と回数を守る
ホームホワイトニングで確実に歯を白くしたいなら、歯科医院で受けた指導や商品の説明書の内容はきちんと守りましょう。
まずホワイトニングを行う時間と回数を守ってください。
少しでも長く少しでも多くした方が、早く効果が出るのではないかと考えるかもしれませんが、最適な時間・回数は決まっているので、自己判断は危険です。
決められた時間・回数より少ないと効果が出にくく、多いと知覚過敏や歯のトラブルを起こす可能性があります
酸性・着色しやすい飲食物を控える
ホワイトニング後の歯は一時的なダメージにより着色しやすい状態です。
ホワイトニング直後の1時間は水以外の飲食はせず、2~3時間は酸性のもの、24時間は着色性の強い飲食物を避けないといけません。
普段の生活においても着色性の強い飲食物を摂取した後には、すぐにうがいや歯磨きをすることを習慣にしておくと良いでしょう。
喫煙によるヤニの付着も着色の原因になるので控えてください。
酸性の食品:柑橘系食品・飲料、炭酸飲料、酢を使った食品、ヨーグルト、スポーツドリンク、アルコール類など
着色しやすい食品:コーヒー、紅茶、赤ワイン、緑茶、ウーロン茶、コーラ、トマトソース、ビーフシチューなどのブラウンソース、ケチャップ、からし、カレー、醤油、チョコレート、ブドウ、イチゴ、キムチ、合成着色料など
「何だったら食べても大丈夫なの?」と思われた方に、私が歯科医院から教えてもらった参考メニューを紹介します。
【ホワイトニング後に摂取しても大丈夫なもの】
水、牛乳、白米、チーズ、ナッツ類、クリームシチューなどのホワイトソース、パン、卵料理、ハム、ブロッコリー、アスパラガス、レタス、キャベツ、ペペロンチーノ、カルボナーラ、ラーメン(豚骨、塩、鶏ガラ)、焼き魚、唐揚げ、お吸い物など
Tion(ティオン)を使用したホームホワイトニング体験
歯の黄ばみが気になっていたときに、かかりつけの歯科医院がホワイトニングのキャンペーンを実施していたので、始めてみることにしました。
扱っているホームホワイトニングの商品は「ティオン ホーム プラチナ」というもので、その歯科医院では通常30,000円で販売していますが、今回は25,000円でお得に購入できました。
まずは虫歯の有無をチェックしますが、私は虫歯があったため治療が済んでからの開始となりました
次にマウスピースの型取りを行い、完成は約1週間後でした。
マウスピースを装着して違和感がないかの確認と、歯のクリーニングを行い、ホームホワイトニングの前準備は完了です。
ティオン ホーム プラチナでは、マウスピースの他に、ホワイトニングの薬剤(2週間分)、シェードガイド、保存ケースがセットになっています。
ティオン ホーム プラチナ
ホームホワイトニングの手順について説明を受けた後は、自宅でホームホワイトニングの開始です。
ホワイトニングはすべての歯に行うのではなく、上下の前歯6本ずつ、計12本を行います。
笑ったときに見える部分の歯をホワイトニングするという感じですね。
これは私のマウスピースです
使用後は洗って乾燥させ、専用ケースで保管しています
手順は簡単なのでストレスなく行えましたが、飲食物の制限はとてもストレスで、大好きなコーヒーが2週間も飲めないのは本当にツラかったです。
結果的に歯の色は3トーンほど白くなりましたが、そのままでは徐々に元の歯の色に戻ってしまうため、白さを長持ちさせるためのケアが必要です。
歯科医院からは、定期的なクリーニング、歯の色が戻ってきたら再ホワイトニング、ホワイトニング歯磨きの使用の3つをきちんと行うように指導がありました。
3ヶ月おきに歯の定期検診に通っているので、そのときにクリーニングと歯の白さのチェックもしてもらっています
ホワイトニング歯磨きは、ティオン ホーム プラチナの公式サイトでも推奨されているルシェロ歯みがきペースト ホワイトを使用しています。
口コミ評価の高い、定番人気の商品ですね
まとめ
歯のホワイトニングに関する意識調査では、約7割の人が「歯を白くすることに興味がある」と回答する一方で、ホワイトニングの経験がある人は約1割にとどまっています。
虫歯治療や定期検診で歯科医院に行くことはあっても、ホワイトニング目的で歯科医院に行く人はまだ少ないようです。
歯の表面の着色汚れはホワイトニング歯磨きで落とせますが、加齢による歯の内部(象牙質)の黄ばみは、ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでしか落とせません。
ホームホワイトニングは自分で管理するという手間がありますが、自宅で簡単に行えるという大きなメリットがあります。
使用方法や注意点を守れば確実に効果があり、加齢で黄色くなってしまった歯も白くできるのでおすすめです
ホームホワイトニング後は定期的に通院し、色戻りのチェックを行いながら、綺麗な白い歯を維持していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント