保護犬って知っていますか?
保護犬とは、捨てられたり迷子になった犬、虐待された犬、飼い主の死亡や飼育放棄により保健所や動物保護団体に引き取られた犬など、さまざまな理由で保護された犬のことです。
保護された犬は、動物愛護センターや保護団体、個人ボランティアなどに一時的に預けられた後、新しい飼い主の元へ譲渡されることがあります。
私は元保護犬と暮らしており、保護犬のためにできる支援活動を微力ながら続けています。
個人でもできる支援活動には、里親になることやボランティア活動に参加すること、寄付をすることなどがあります。
また、宣伝活動をすることで保護犬たちの情報を広めたり、イベントに参加することで、支援活動についての情報を得たり、新しい出会いを見つけることもできます。
少しの手間や支援が、保護犬たちの生活環境を改善し、新しい家族との出会いを実現することにつながるのです。
保護犬の支援活動について興味をもち、参加していただける機会になれば、とてもうれしく思います
保護犬の現状
保護犬には、殺処分させられる可能性があったコが多くいます。
環境省の統計資料によると 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」は以下のグラフの通りです。
引用元:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室全国の犬・猫の引取り数の推移
全国の犬・猫の返還・譲渡数の推移
全国の犬・猫の殺処分数の推移
引き取り数と殺処分数は減り、返還・譲渡数は増えています。
その理由としては、里親制度の普及や殺処分ゼロの取り組み、愛護活動家やボランティアの活動、飼い主の意識の向上などがあると考えられます。
しかし、まだ殺処分が行われている現実があります。
保護犬は、過去の辛い経験から人間に対して警戒心や不信感、攻撃性をもっている場合もありますが、それでも人間に対して信頼や愛情を求めていることがほとんどです。
見捨てたのが人間ならば、救うことができるのも人間です。
このコたちを家族にお迎えすることは、その命をつなぐことにつながります。
保護犬との信頼関係を築くためには時間がかかるかもしれませんが、愛情と忍耐をもって接することで、必ず心を開いてくれます。
個人でもできる保護犬の支援活動
個人で保護活動に取り組むことで、自分が直接的に保護犬たちを支援することができます。
また、周りの人たちに保護活動の大切さを伝えることことで、身近なコミュニティにおいて影響力をもつことができます。
ぜひ取り組んでもらいたい、個人でもできる身近な支援活動をあげてみました。
- 里親になる
- ボランティア活動
- 支援金の寄付
- SNSやブログによる拡散活動
- 犬の保護に協力する
- 消耗品の支援
- 一時預かり
里親になる
保護犬の里親になることで、そのコの命を救うだけでなく、安心して暮らせる環境を与えてあげることができます。
これまでの過酷な環境により、健康状態に問題を抱えていることが多いですが、里親のもとで適切なケアや治療を受け、適切な食事や運動などの健康を保つために必要なケアも提供できます。
ボランティア活動
動物愛護センターや保護団体の施設などでは、ボランティアを募集している場合があります。
ごはんの準備やお散歩、トイレの世話などの保護犬のお世話が一般的ですが、他にも譲渡会のお手伝い、保護犬の紹介や譲渡会開催のお知らせチラシの作成、支援物資の整理など、さまざまな支援があります。
支援金の寄付
医療費やごはん代、必要物品の購入、施設の維持費など、保護犬の生活を守るためには多額の費用がかかります。
多くの保護団体は、収入源を個人や企業からの寄付に頼っており、他にもイベントやバザー収入、募金、助成金などの収入源がありますが、寄付金が主になっています。
支援金を寄付することで、必要な経費の支援に役立てることができます。
SNSやブログによる拡散活動
SNSやブログ、Webサイトなどを使って、里親募集の広報活動をすることができます。
自分の周りの人たちに情報を広めることで、里親を見つける手助けになります。
SNSやブログで、保護犬の情報を拡散することで、保護犬の里親や支援者を増やすことができます。
犬の保護に協力する
自分の周りの捨て犬や虐待されている犬を保護し、動物愛護センターや保護団体に連絡することができます。
しかし施設の多くは、保護犬を新たに受け入れる余裕がなく、保護依頼の連絡しても受け入れが困難な場合があります。
まずは自分の家で保護してお世話をしながら、保護団体などから今後の対応についてアドバイスをもらってください。
消耗品の支援
ごはんやトイレ用品、タオルなど多種の消耗品が常に必要です。
保護団体のHPやSNSにほしいものリストが載っていることが多いので、なるべく必要とされているものを支援してください。
一時預かり
里親が見つかるまでの間、一時的に家庭で預かります。
施設での生活は、犬にとってストレスとなりやすいため、家庭で過ごすことでストレスを軽減し、また家庭生活に慣れることができます。
預かり先での保護犬の様子を知ることにより、性格や状態などを正確に把握することができ、里親募集において、より適切な飼い主を探すことにつながります。
まとめ
以上のように、個人でもできる保護犬の支援活動は多くあります。
もちろんすべて行う必要はないし、絶対に無理です。
私が実際に行っているのは、里親になる、支援金の寄付、消耗品の支援です。
保護犬の支援活動では、虐待や遺棄などの悲しい現実に向き合わなければならず、精神的な負担があります。
そして時間的な制約や経費の確保が困難といった理由により、支援できる活動内容が限られてしまい、力不足を感じることも多いです。
しかし自分ができる範囲で貢献し、なにより継続することが、保護犬がいなくなり、すべての犬が家庭で幸せに暮らせる未来につながると信じています。
今回の記事では、私が元保護犬と暮らしていることから保護犬の支援活動について書きましたが、保護猫の問題も同様の課題を抱えています。
すべての動物たちと人間が健全な関係を維持できる社会と環境であるように、そのために支援活動を継続していきたいです。
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