私は1LDKの賃貸アパートで1人+1ワンコで暮らしています。
私の周囲ではアラフィフの一人暮らしは少なく、家族と暮らしている人がほとんどです。
「アラフィフ、独身、一人暮らし、賃貸住宅」というワードが並ぶと、なんとなくネガティブなイメージをもたれそうですが、実際はそうでもありません。
もちろん不安要素はありますが、それは一人暮らしでも家族との暮らしでも同じだと思っています。
この記事では、50代女性の一人暮らしの生活費や住まいの選び方、アラフィフ独身で賃貸暮らしをしている私の生活についてお伝えします。
50代女性の一人暮らしでかかる生活費は?
今回の記事の統計データは、政府統計ポータルサイトe-Statから、2022年の「家計調査 家計収支編 単身世帯」における35~59歳が対象のデータを参照しています。
生活にかかる合計金額
単身世帯の平均的な消費支出(生活費)は186,503円になっています。
ちなみに男性と女性の平均を比較すると、男性は184,305円、女性は190,059円で、女性の方が少し高めです。
消費支出の主な項目と金額については以下のとおりです。
支出項目 | 金額 |
---|---|
食料 | 42,899円 |
光熱・水道 | 12,352円 |
家具・家事用品 | 5,359円 |
被服及び履物 | 5,722円 |
保健医療 | 7,150円 |
交通・通信 | 24,621円 |
教養・娯楽 | 19,790円 |
交際 | 11,854円 |
住居 | 30,966円 |
消費支出の中でも大きな割合を占めている、食料、光熱・水道、住居についてみていきます。
食費
食費は手取り収入の15~20%程度が目安とされています。
単身世帯の平均的な食費は42,899円なので、消費支出のうち23%程度を占めており、このうち外食費は10,028円で、消費支出に占める割合は5%程度です。
光熱費
光熱費は電気代・ガス代・上下水道代に分けられ、平均的な金額は以下のとおりです。
電気代 | 6,662円 |
ガス代 | 3,318円 |
上下水道代 | 1,937円 |
光熱費の金額は、居住地域や季節によって変動します。
また、国内外の情勢による燃料代の高騰に大きな影響を受けるので、あくまで参考程度にしてください。
住宅費
消費支出の中でも、住居費に含まれる家賃地代は大きな支出となっています。
家賃の相場は、手取り収入の3分の1程度が理想とされているので、自分の収入に比べて家賃が高いようなら、相場内の物件を探したほうが良いかもしれません。
また賃貸住宅では、管理費・共益費の負担も必要なため「家賃+管理費・共益費」が手取り収入の3分の1程度に収まるかで考えてください。
手取り年収300万~600万円の住居費の目安は以下のとおりです。
年収 | 住居費1ヶ月当たりの目安 |
---|---|
年収300万円 | 62,500円 |
年収400万円 | 83,300円 |
年収500万円 | 104,100円 |
年収600万円 | 125,000円 |
収入と支出のバランスがとれた生活費の設定が大事で、特に固定費の見直しは大きな節約につながります
50代女性の一人暮らしの住まいの選択方法とは?
部屋の広さ
国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」によると、一人暮らしに最低限必要な居住面積は25㎡、快適な暮らしを求めるなら40㎡以上の広さが目安とされています。
1畳の広さを1.62㎡とすると、15畳~25畳ほどの広さが一人暮らしに適した居住スペースといえます。
また同じ広さでも、収納スペースの有無や水回り設備、廊下などが占めるスペースなどにより、実際に使える居住スペースは違ってくるため注意が必要です。
維持管理
今後家族と同居する予定がある場合やワークスペースが必要という場合は、広めの住居が良いかもしれません。
しかし一人暮らしの場合、住居があまりに広すぎると、維持管理が行き届かないことも考えられます。
あくまでもライフスタイルに応じた、適切な広さや間取りを考えていくことが大事です。
保証人は必要?
年齢が高くなると、賃貸住宅に入居できなかったり、保証人が絶対に必要なのではないかと不安に思う方は多いでしょう。
しかし保証人が必要かどうかは、その賃貸物件の大家さんがどうするかによって変わります。
保証人ではなく、保証会社に登録することを義務付ける物件もあります。
保証会社に登録すると、毎月決まった額を支払う必要がありますが、保証人は必要ありません。
契約のときに保証人と保証会社のどちらになるかを確認しておきましょう
何歳まで借りれる?
家賃の支払いに問題がなければ、賃貸借契約を結ぶことに年齢はあまり関係がありません。
しかし加齢に伴い、保証人となってくれる家族が少なくなることも考えられるので、保証会社との契約を求められることもあるかもしれません。
少子高齢化によって高齢者の単身世帯は増えており、今後は高齢の一人暮らしの人でも、以前より借りやすくなる可能性があります。
先の生活を見据えて選ぶ
アラフィフの場合、老後資金や体力を考慮すると、引越しを繰り返すことはおすすめできません。
引越しを考えるのならば、バリアフリー設計でセキュリティがしっかりしているなど、高齢になっても安心して住める物件を探すべきです。
そして老後資金のためには、家賃を節約することも大事です。
現在の状況だけで考えず、10年後、20年後の生活を見据えて、無理せずに長く住める物件を探しましょう
50代一人暮らしの賃貸生活のリアル
私は1ワンコと一緒に賃貸アパート暮らしをしています。
今のアパートは、老後まで暮らせることを前提に選びました。
希望条件に合う物件が見つかるまで、妥協せずに待って選んだので、とても満足しています。
アパートについて
地方都市の住宅地内にある大〇建〇施工の1LDKのアパートで、広さは50.42㎡です。
新築で入居し、約1年半ほどが経過しました。
もちろんペット飼育可で、敷地内にペットの足洗い場や玄関先にはリードフック掛け、室内にはペットドアがあるなど、ペットととの暮らしに優しい設備が充実しているのがうれしいポイントです。
私が今のアパートに求めた条件は、以下のようなことでした。
- ペットと暮らせる
- 家賃+管理費・共益費が60,000円以内に収まる
- 築年数が5年以内
- 間取りは1LDK、広さは40㎡以上
- 車がなくても移動や生活に困らない
- 公共交通機関が充実している
- 生活インフラ設備が徒歩圏内にある
そして実際の状況については、以下になります。
- 小型犬あるいは猫を2匹まで飼育可
- 家賃+管理費・共益費の合計は58,500円
- 新築物件
- 間取りは1LDK、広さは50.42㎡
- バリアフリー設計で、24時間緊急コールセンター対応
- プライベートでは車がなくても移動に困らないが、通勤のために車は必要
- 最寄りのバス停まで徒歩5分、駅まで徒歩10分
- スーパーやドラッグストア、病院などが徒歩10~15分圏内にある
家計簿
2022年の1ヶ月あたりの消費支出の主な項目と金額をみてみます。
支出項目 | 金額 |
---|---|
食料 | 22,539円 |
光熱・水道 | 9,381円 |
家具・家事用品 | 11,440円 |
被服及び履物 | 8,298円 |
保健医療 | 8,777円 |
交通・通信 | 19,015円 |
教養・娯楽 | 2,584円 |
交際 | 2,987円 |
住居 | 59,040円 |
上記に加えて、ペットに関係する支出が23,537円ありました。
その他の消費支出も含めたトータルの消費支出の金額は、ほぼ170,000円でした。
食費はもう少し減らせそうですが、食べることが大好きで楽しみでもあるので、他の部分で節約を頑張りたいと思います。
2022年には引越しをしたので、引越しに関連した出費が多くありました
貯蓄
とりあえず老後2,000万円問題をクリアできるよう頑張っていますが、老後のお金の心配を少しでも減らすため、もっと貯蓄額を増やしていきたいです。
できれば今のアパートで老後も暮らしたいですが、事情によっては施設に入所する可能性もあり、その場合はさらにお金が必要になるかもしれません。
利息がゼロに等しい銀行への貯金より、今は投資でお金を増やすことに力を入れています。
50代女性一人暮らしにおすすめの賃貸物件
私がおすすめする賃貸物件の条件です。
- 将来も無理なく払い続けることができる家賃+管理費・共益費の金額
- 築年数が浅い
- 間取りは1LDK
- 駅やバス停、生活インフラ設備が徒歩圏内にある
私のアパート探しの条件とほぼ同じですね
老後まで住むなら、築年数が経過している物件は老朽化が心配なので、築浅物件を選びましょう。
間取りはキッチン・リビングと寝室が分かれている1LDKが快適でおすすめです。
「自分しか住んでないのに、生活空間を分ける必要あるの?」「1Kとか1Rは狭いけど、家賃が安いよ」と思われる方もいると思います。
確かにそうですが、寝食のスペースを分けることで生活にメリハリができるし、私は家で過ごす時間が大好きなのでゆとりのある間取りは必須条件でした。
また駅やバス停、生活インフラ設備が遠すぎて移動に毎回タクシーを使用する、なんてことにならないように利便性の良い場所であることも重要です。
自分の価値観やライフスタイルを大切にしつつ、無理なく払い続けることができる家賃で、快適に過ごせて、生活の利便性が良い場所、といった将来を見据えた住居選びが必要になります。
おわりに
アラフィフになると、リタイア後の年金と貯蓄での生活をリアルに考えるようになります。
老後のために少しずつ準備を始めることは必要ですが、節約と我慢ばかりの生活はしたくありません。
私は適正な収入と支出を維持し、投資を地道に継続して資産を増やすことで、よほどの想定外の出来事が起こらない限り、老後資金が不足することはないと考えています。
「賃貸住宅に住み続けるのとマイホームを購入するのは、結果的にどちらがお得か」とよく議論されますが、結局は個人の価値観の問題であり、私はどちらのメリット・デメリットも理解したうえで賃貸住宅を選んで住んでいます。
これからも過度に不安にならず、のんびり楽しく一人暮らしの賃貸ライフを楽しみたいと思います
セミリタイアを目指して、お金の勉強と資産形成に取り組んでいます。
よければこちらの記事もご覧ください。
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