【愛犬のための滑らない床づくり】コルクマットをおすすめする理由

私が暮らしている賃貸住宅では、床材はすべてフローリングになっており、そのままの状態では愛犬が足を滑らしやすい状態です。

滑り予防のためフローリングの上に敷くタイプのマットをいろいろ試してきましたが、結論としてコルクマットがいちばん滑り止め効果が高く、犬が走ったり飛び跳ねても足場が安定しているため、事故やケガのリスクを軽減できます

さらに防音効果もあるため、アパートやマンションでは階下に犬の走り回る音などが響くのを予防できます。

愛犬もコルクマットはお気に入りのようで、コルクマット上では元気よく走り回りますが、洗面所やキッチンなどマットを敷いてない部分ではそろりそろりと歩いています。

愛犬の足を痛めないように、愛犬が快適に過ごせるようにと、床材や敷き物の選択に頭を悩ませている飼い主は多いでしょう。

今回の記事では、ペットのための敷き物としてコルクマットにフォーカスし、コルクマットのメリット・デメリットや選び方、私のコルクマット活用法とおすすめ商品などについてお伝えします。

ハナ☆ハナ

愛犬が室内で安全かつ快適に歩くために敷き物の選択はとても大切です

目次

犬が床で滑ることによって起こる危険性

人間にとっては掃除がしやすくメンテナンスも楽ちんなフローリングですが、犬にとってはツルツルしていて滑りやすく、歩きにくいという側面があります。

滑りやすいフローリングは歩くときに自然と足に力が入るため、足腰への負担が大きくなります

またフローリングを走ったり、ソファから飛び降りたときに滑ってしまい、ケガをしてしまうケースも珍しくありません。

フローリング生活によって、以下のようなケガや病気が起こりやすくなります。

椎間板ヘルニア
椎間板は背骨と背骨の間にあるクッションの役割を持っていますが、椎間板が飛び出し神経が圧迫されることで発症します。
病状が進行すると足が麻痺し、歩行や立つことができなくなります。

膝蓋骨脱臼
衝撃などで膝蓋骨が本来の位置からずれてしまうことが原因で発症し、小型犬に多く起こります。
進行すると痛みや骨の変形が生じ、症状によっては外科的手術が必要になります。

股関節形成不全
後肢と腰に衝撃や負担がかかり、股関節が緩むことで関節内に炎症が起きます。
症状が強い場合は、人工関節に置き換える手術が必要となるケースもあります

床材の敷きものの種類と特徴

フローリングなどの床材の上に敷くものとしては、カーペットやラグ、タイルカーペット、ジョイントマット、コルクマットなどがあります。

過去にすべてを試してきた私が、4つの視点からそれぞれを採点してみました。

スクロールできます
滑りにくさクッション性お手入れのしやすさコスパの良さ
カーペット、ラグ××
タイルカーペット×
ジョイントマット×
コルクマット

カーペットやラグ

カーペットやラグ
最も一般的に使用されていると思います。
サイズによりますが、粗相が多い場合にその都度の洗濯はかなりの労力になります。
ラグは小さいものだとズレやすいので注意が必要です。

タイルカーペット
裏が吸着しやすいゴム素材になっており、50cm角くらいの大きさのものが多いです。
汚れた部分だけを洗えるメリットがありますが、洗濯を繰り返すと吸着ゴムが弱くなりズレやすくなります。

ジョイントマット
表面がポリエチレン素材のものは、凹凸が付いていても結構滑ります。
タイルカーペット同様、汚れた部分だけを簡単に水洗いできるので衛生的です。

コルクマット
すべてにおいてバランスが良く、一番のおすすめです。
お値段は他に比べると高めなので、広範囲に敷く場合はコストがかかります。

カーペット


タイルカーペット

ジョイントマット

コルクマット

コルクマットとは

コルクは木を伐採するのではなく、樹皮だけを剥いで繰り返し使用する(樹皮は9年程度で回復する)ため、地球にやさしいエコな素材です。

ワインの栓に使用されることでも知られるコルクは、腐りにくく水分や熱に強い性質を持っています。

自然素材を使用しているコルクマットは、滑り止めや衝撃の吸収、防音、フローリングの保護などの機能だけでなく、部屋の雰囲気をナチュラルな印象にしてくれます。

ジョイント式のものが主流で、コルクシートの裏面にクッション性のあるEVA素材を貼り合わせた形状になっているものが多いです。

同じメーカーで同じサイズ同士でないとジョイントできない場合が多いので、購入時には注意が必要です。

コルクマットのメリット・デメリット

愛犬の足を守ることをいちばんに考えるならメリットだらけのコルクマットですが、人が利用する面も考慮するとデメリットも知っておく必要があります。

メリット
  • 転倒やケガの防止
    滑りにくく適度な弾力性があるので歩きやすく、転倒のリスクを軽減します。
    またクッション性に優れているので、転倒してもケガをしにくいです。
  • 防音効果がある
    コルクマットの裏面のEVA素材には防音効果があり、音や振動を吸収して階下への音の伝わりを抑制します。
  • 保温・遮熱効果がある
    適温・適湿を保つ特性があり、表面温度が下がりにくいため、夏はさらっと快適で、冬は暖かいなど一年中過ごしやすい素材です。
  • フローリングの傷防止
    コルクマットには8mm程度の厚みがあるため、物を落としても傷がつきにくくフローリングの保護に効果的です。
  • 撥水効果がある
    撥水効果に優れており、液体をこぼしても簡単に拭きとることができます。
  • パーツ単位で水洗いや交換ができる
    ほとんどのコルクマットは水洗い可能です。
    洗っても汚れが落ちないときや部分的に破損したときは、そのパーツのみ交換できるので経済的です。
デメリット
  • においが強い
    購入当初はにおいが気になることがありますが、それはEVA樹脂や接着剤によるもので、使っているあいだに徐々に消えていきます。
    すぐににおいを消したいときは、天日干しがおすすめです。
  • 変形や褪色を起こす
    窓際などで長時間日光にさらされると、変形してジョイント部分に隙間ができたり表面が反ったりしてきます。
    また色褪せを起こして見た目が悪くなります。
  • 表面が剝がれやすい
    コルクマットはコルクとEVA樹脂を接着剤で貼り付けた加工品なので、経年劣化により接着剤の効果が薄れてコルクが剥がれてくる場合があります。
  • ドアの開閉の妨げになる
    厚みがあるのでドアや引き出しの近くに敷くと、開閉の妨げになる場合があります。
    事前にドアの隙間や引き出しの高さなどを確認し、開閉の妨げにならない厚さのものを選択してください。
  • 費用がかかる
    敷く面積にもよりますが、まとまった数を購入するとコストがかかります。
    最初は少ない枚数を購入し、狭いスペースでお試ししても良いかもしれません。

コルクマットの選び方

コルクマットのサイズで選ぶ

コルクマットには、30cm角、45cm角、60cm角などのサイズがあります。

30cm角は狭いスペースでの使用がおすすめで、サイズ調整がしやすく、部分的に交換したいときも最小限の範囲で済みます。
しかし広いスペースに敷く場合は多くの枚数が必要になり、敷くのに時間が掛かってしまいます。

45cm角は小さすぎず大きすぎず、一番扱いやすいサイズだと思います。
私はこのサイズを使用しており、1LDKのアパートのほぼ全体に敷き詰めていますが、それなりの枚数になるため敷くときにはに労力がかかります。

60cm角はリビングなどの広いスペースに敷くのにおすすめで、少ない枚数で広範囲をカバーでき、つなぎ目が少ないので見た目が良いのがメリットです。
しかし少しの汚れや破損でも交換範囲が大きくなってしまうため、無駄がでやすくなります。

部屋のサイズで選ぶ

3畳用・6畳用・8畳用など、部屋のサイズで売られているものもあり、私は部屋のサイズに合わせて購入しています。

多少の誤差があり、ぴったりとは収まらないため部分的にカットしていますが、コルクマットは柔らかい素材なのでカッターで簡単にカットできます。

私はTV台や本棚などの重たい家具の下にはマットを敷かないのでいつも余りが出ますが、それは予備としておいています。

基本的に愛犬が行動するスペースには全てコルクマットを敷くことを前提にして、購入するマットのサイズや枚数を考えてください。

厚みで選ぶ

厚みは8mm、10mmタイプが多いですが、14mm、20mmなどの極厚タイプ、40mmの超極厚タイプもあります。

コルクマットは厚みに比例してクッション性や防音効果がアップするので、ペットや子どものケガ防止や防音性、フローリングの傷防止などが目的の場合には極厚タイプが有効です。

しかし厚みがあるほど価格が高くなるので、使用目的に適した厚みを選んでください。

タイプで選ぶ

コルクマットには表面がコルク素材で裏面が合成樹脂の二層構造タイプと、コルク100%の単層構造タイプの2種類があります。

二層構造タイプはコルクの下に柔軟性・弾力性に優れたEVA樹脂が付いており、クッション性に優れているのが特徴です。
EVA素材は熱に弱いので、床暖房を使用する場合には床暖房に対応しているか事前に確認が必要です。

単層構造タイプはジョイント式ではなく、1枚のシートとして販売されています。
クッション性は劣りますが、天然素材100%なのでアレルギー体質の方も安心して使用でき、品質を重視する方にも適しています。
また両面使用できるため、長く使用したい方にもおすすめですが、比較的高額な商品が多いです。

ジョイントタイプののコルクマットはひとつひとつがピース状になっており、組み合わせるのも取り外すのも簡単で、部屋の広さや形に合わせてサイズを調整できます。

パズルのように端が凸凹になっていますが、サイドパーツを使用するとその部分を直線にでき、1枚のマットのように見た目がすっきりします。

コルクマットとセットになっているタイプを選べば、サイドパーツのみを買い足す必要がありません。

安全性で選ぶ

二層構造タイプに使われる接着剤には、化学物質のホルムアルデヒドが含まれています

シックハウス症候群の原因物質のホルムアルデヒドは、目や気道に刺激を与える有害物質で、場合によっては呼吸困難を引き起こすこともあります。

各メーカーではホルムアルデヒドの検出を厳しく管理し、厚労省が定める品質基準値0.08ppmを下回る数値で製造していますが、安心安全に使うためにも接着剤不使用のノンホルムアルデヒド商品、または低ホルムアルデヒド商品を選ぶようにしてください。

粒の大きさで選ぶ

コルクマットは商品によって、大粒や小粒など粒の大きさが違います

大粒タイプは模様がはっきりしているので見た目に高級感があります。
大きなコルク粒同士を接着するので隙間ができやすく、つなぎ目で割れてしまうことがあり、強度がやや劣ります

小粒タイプは表面が均一で硬い感触です。
コルク粒を固めるのに接着剤を多く使うので、大粒よりも丈夫で強度に優れています

価格で選ぶ

コルクマットは汚れたり劣化すれば買い換える消耗品なので、コスパのいいコルクマットを選ぶことが重要です。

ただ値段が安いからといって品質の悪い商品を購入してしまうと、すぐに劣化して交換頻度が多くなったり、手入れに時間をとられるなど、結果的にコスパが悪くなる場合もあります。

またコルクマットを購入するときは、敷くスペースに必要な分だけではなく、余分に購入購入しておくのをおすすめします。

一部だけ交換したいときに買い足さずに済みますし、使用している商品のシリーズが販売終了になったり規格が変更になったときに、新しいものとジョイントが合わせられないという事態を回避できます。

価格はセット買いなど枚数が多いほど1枚あたりの単価は安くなりますが、45㎝角のものであれば1枚あたり180円前後くらいが一般的なようです。

私のコルクマット活用法とおすすめ商品

私がコルクマットを使用するきっかけになったのは、先代犬が膝蓋骨脱臼を起こしたことで、コルクマットユーザー歴は20年くらいになります。

最初はカーペットを使用しましたが、滑り止め効果はあるものの粗相が続き断念、タイルカーペットもやはり粗相が続き断念、ジョイントマットは粗相はなくなったけれど滑るので断念、という試行錯誤を経てコルクマットにたどり着きました。

我が家ではキッチンと洗面所以外はすべてコルクマットを敷いており、最初に敷くときはかなり大変な作業でした。

でも一度敷いてしまえば、後は劣化具合などを見ながら部分的に交換するだけで労力はかからないので、とにかく最初だけ頑張ってください。

商品はネットショップやホームセンターで購入できますが、購入枚数によっては相当かさばるのでネットショップでの購入をおすすめします。

販売しているネットショップもコルクマットの種類も多過ぎて迷ってしまうと思いますが、私が長く使用しているのはタンスのゲンです。

商品レビューは常に高評価で、シックハウス症候群を起こす原因物質の定期的な検査やISO認定工場での生産など、徹底した品質管理を行っており安心して購入できる商品です。

おわりに

それぞれの敷きものにメリット・デメリットがありますが、私はすべてにおいてバランスが良いコルクマットを選択しています。

コルクマットは種類が多いので、初めての購入する時には迷うかもしれませんが、迷ったときはとりあえず以下の条件をおすすめします。

  • コルクマットのサイズは45㎝角
  • 部屋のサイズは6畳
  • 厚みは8㎜
  • タイプは二層構造タイプでサイドパーツ付き
  • 安全性はノンホルムアルデヒドまたは低ホルムアルデヒド
  • 粒の大きさは大粒
  • 価格は45㎝角で1枚あたり180円前後
ハナ☆ハナ

愛犬の事故やケガを予防し健康を守るために、敷きものの選択はとても大切です
ぜひ安全で安心な床づくりに取り組んでください

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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